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ジギタリス製剤(その1)
ジゴキシン:高齢者では0.25mg/日を超えていたら疑義照会を

2010/02/20

 ある薬剤師から、「初回の患者にジギトキシン1mg/日が30日分処方された。疑義照会したところ、『指示通りでよい』との返答であった。急速飽和療法の用量の範囲内であるが、問題ないか」との相談を受けました。

 この用量は、急速飽和療法では常用量ではありますが、長期処方でもあり、誤処方の可能性が高いことを伝え、再度、同じ医師に疑義照会を行いました。その結果、10倍量の誤処方であったことが判明しました。

 ジギタリス製剤は、調剤過誤や処方過誤の見逃しにより、取り返しのつかない事故を起こす可能性がある薬剤です。ですから、投与量を厳密にチェックしなければならないことは、みなさんご存じかと思います。

 ですが、ジギタリス製剤は、どの薬剤の添付文書を見ても、急速飽和療法の投与量や維持量など、色々な使い方が記されていて、どこまでが一般的な用量なのかがわかりにくいと思います。

著者プロフィール

笹嶋勝(日本メディカルシステム株式会社〔東京都中央区〕)
ささじま まさる氏。大学病院でDI(医薬品情報管理)業務の責任者として8年間勤務した後、現在は、薬局チェーン「日本メディカルシステム」の学術部門長として勤務。東京薬科大学薬学部客員教授。

連載の紹介

笹嶋勝の「クスリの鉄則」
過去に自ら経験した症例やDI業務の中で収集した膨大な情報を基に、医薬品を安全かつ有効に使うために必ず押さえなければいけないポイントを整理し、後進の指導に活かしてきた笹嶋氏。本コラムでは、そのエッセンスを「クスリの鉄則」として紹介していきます。

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