
Illustration:ソリマチアキラ
薬局経営を始める前、ボクはある外資系製薬会社のMRだった(当時は、「プロパー」と呼ばれていたが……)。
このコラムでも何度か触れたが、ボクの営業成績はいつもトップだった。天職だと思っていたし、こんなにいい仕事は他にないと思っていた。MRの仕事は、症例と薬を結び付けて説明できることが何より重要だ。「こういう病態の患者にはこの薬がいい」と分かってもらい、医師の治療方針にその薬を組み込んでもらうことができれば、ボクが寝たり遊んだりしている間にも、処方は出続け、売り上げは伸び続ける。