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病院との連携体制に医師が「待った!」

2020/04/22
孫 尚孝

 前回紹介したように、医療機関との連携の拡充に立ちはだかったのは、医師からの“反発”という壁でした。男性薬剤師のAさんは、「信頼関係あっての連携」ということを改めて痛感し、仕切り直しを余儀なくされました。

 まず、連携の重要性を医療機関にきちんと理解してもらうことから始めました。病院長や薬剤部に対して、レジメンの共有、調剤後のフォローアップとその内容のフィードバックの重要性や、そして何よりも患者のために医療機関と連携が必要不可欠であることを繰り返し説明しました。最終的には病院内の会議で、病院長の承認を得た薬剤部長が、医師全員にその重要性について説明し共有してくれ、ここで本当の意味でのスタートを切ることができました。

 当社の薬局だけでなく、地域の他の薬局においても同じような流れで連携できるよう、病院と地域薬局との合同勉強会も定期的に開催しました。また、経口抗癌薬などの高額医薬品の手配をスムーズにするために、保健所と協力して地域薬局間の医薬品譲渡・譲受に関する運用ルールや書式を整備しました。運用開始以降も、隔月で薬剤部と進捗状況の確認や振り返りを行う機会を設けました。

著者プロフィール

孫尚孝(ファーマシィ[広島県福山市]医療連携部長)
そん なおたか氏 2001年京都薬科大学薬学部卒業。三重県の薬局を経て03年ファーマシィ入社。在宅推進部長などを経て、15年より現職。厚生労働省の老人保健健康増進等事業や厚生労働科学特別研究などに関わる。

連載の紹介

孫尚孝の「一歩先行く!薬局の創り方」
広島県、岡山県を中心に薬局を運営するファーマシィ(広島県福山市)。同社の医療連携部長として、医療機関・行政との連携や在宅医療の推進などを牽引する孫尚孝氏が、今後の薬局運営に必要なヒントを、現場のエピソードを交えて語ります。

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