「関センセーっ!ちょうどいいところに来てくれったっス!ヤバいんスよ!ついに来たんスよ!」
僕が薬局に着くなり、桜井クンが駆け寄ってきました。(ええっ!?)
「ど……どうしたの!?」
「ついに、ヘンレイが来ちゃったんスよ!オレの管薬人生、早くもマイナス1ポインツっスよ……」
「そんな大げさな……」
(ていうか、1pointは単数形だから『ポインツ』は間違いなんじゃ……)
「ヘンレイ(返戻)って、保険の資格喪失(※)か何かでしょ?」
※被保険者(患者)が会社を退職し社会保険の資格を失った後、退職前の保険証で医療機関や薬局を受診してしまうと、保険者(健康保険組合など)から支払いを断られ、返戻となります。
「そうじゃないんスよ。シングレア細粒(一般名モンテルカストナトリウム)でやられたっス」
そう言うと、桜井クンは1枚の紙(図1)を差し出しました。
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著者プロフィール
関あきら(ペンネーム):関東在住の薬局薬剤師。管理薬剤師7年目にして個別指導を3度経験。「個別指導は愛のムチ」と割り切って日々勉強中。

連載の紹介
セキララ告白!個別指導
「個別指導」を経験したことはありますか?3度の個別指導を経験した筆者が、個別指導・返戻にまつわる裏話や、ちょっとためになる話を赤裸々につづります。〔本コラムでは、実際の指導記録を一部脚色してご紹介します。本コラムの情報に基いた行動で不利益が生じたとしても、一切責任を負いかねますのでご注意ください。〕
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