
α遮断作用を有する抗精神病薬(アリピプラゾール、オランザピン、クエチアピンフマル酸塩、ゾテピン、チミペロンほか31成分)のアドレナリンに対する禁忌および併用禁忌に、「アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く」が追記されました。
日本アレルギー学会より、α遮断作用を有する抗精神病薬を投与中の患者がアナフィラキシーを発現したときに、第一選択薬であるアドレナリン注射剤を使用できるよう併用禁忌を解除してほしいという要望を受けたものです(日本アレルギー学会のHPはこちら)。
アドレナリン製剤のうち、エピペン注射液の禁忌および併用禁忌から「ブチロフェノン系・フェノチアジン系等の抗精神病薬、α遮断薬」が削除され、ボスミン注、アドレナリン注シリンジの禁忌および併用禁忌には、「ただし、アナフィラキシーショックの救急治療時はこの限りでない。」が追記されます。
ジプレキサ(一般名オランザピン)は2017年12月、「抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状」が適応追加になっていましたが、今回、ジプレキサの後発医薬品にも同適応が追加されました。なお、この適応追加に伴い、薬効分類名に「制吐剤」が追加になっています。
2018年3月26日~4月3日における主な改訂情報は以下の通りです。