
鎮咳去痰薬のセキコデ配合シロップ(一般名ジヒドロコデインリン酸塩・エフェドリン塩酸塩・塩化アンモニウム)は、12歳未満の用法が削除されました。コデイン類含有製剤については、2019年に小児への使用が禁忌となることが決まっており、今回の変更はそれまでのプロセスの1つになります(関連記事「コデイン類含有製剤、12歳未満は禁忌に」)。「重要な基本的注意」や「小児等への投与」には、2017年7月4日に発出された使用上の注意の改訂指示により「12歳未満の小児には投与しない」旨が追記されていましたが、用法からも12歳未満の記載が削除されました。また、ニチコデ配合散やムコブロチン配合シロップ(いずれもジヒドロコデインリン酸塩・dl-メチルエフェドリン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩)などについても、同様の改訂が行われています。
2017年5月、潰瘍性大腸炎治療薬のアサコール(一般名メサラジン)に用法・用量が追加され、寛解期の潰瘍性大腸炎に対しては1日1回2400mgの食後経口投与ができるようになりました。8月には、後発品であるメサラジン腸溶錠についても改訂が行われ、後発品においても、この用法・用量での使用が可能となりました。
ワルファリンカリウム(商品名ワーファリン他)の重大な副作用に、カルシフィラキシスが追記されました。これは、国内外の集積症例などを検討した結果によるものです。
2017年7月25日~8月2日における主な改訂情報は以下の通りです。