
GLP-1受容体作動薬のトルリシティ
GLP-1受容体作動薬のトルリシティ(一般名デュラグルチド[遺伝子組換え])の重大な副作用にアナフィラキシーと血管浮腫が追加になりました。いずれも海外において因果関係を否定できない症例が確認されたため、日本では対象となる症例は報告されていないもの、追記されました。GLP-1受容体作動薬には、他にリキスミア(リキシセナチド)、ビデュリオン(エキセナチド)、バイエッタ(エキセナチド)、ビクトーザ(リラグルチド[遺伝子組換え]」がありますが、ビクトーザ以外は既にアナフィラキシーおよび血管浮腫が重大な副作用に記載されています。
5月31日、報告品目が薬価収載されました。疼痛治療薬のリリカ(プレガバリン)やそう痒症改善薬のレミッチ(ナルフラフィン塩酸塩)」については、これまでのカプセルに加えて新たにOD錠が、「サムスカ(トルバプタン)」については、これまでの錠剤に加えて顆粒が新規に薬価収載されています。また、気管支喘息治療薬のアニュイティ(フルチカゾンフランカルボン酸エステル)も収載されました。これは既に収載されているレルベア(ビランテロールトリフェニル酢酸塩・フルチカゾンフランカルボン酸エステル)のうち、吸入ステロイドが単剤承認されたものです。
「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」が厚生労働省のウェブサイトに掲載されました。この手引きは主に、外来診療を行う医療従事者、特に診察や処方を行う医師を対象として作成されています。例えば、感冒の治療方法に関しては、ウイルスによって引き起こされる病態であるため、「感冒に対しては、抗菌投与を行わないことを推奨する」と書かれています。また、抗菌薬が処方されなかった患者に対する薬剤師の説明例も記載されています。
2017年5月23日~6月2日における主な改訂情報は以下の通りです。