DI Onlineのロゴ画像

消炎酵素薬の内服薬は10月から全て薬価収載対象外に

2016/09/27

 気管支喘息の治療に用いられるイソパール・P配合カプセル(一般名dl-イソプレナリン塩酸塩・プロナーゼ)が、経過措置期限(2016年9月30日)を間もなく迎えます。これによって、消炎酵素薬の内服薬は、薬価収載品目が全てなくなります。

 これは16年3月に開催された厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会で、プロナーゼ製剤について「現時点での医療上の有用性は確認できない」との見解が示されたためです。この見解を受けて、同製剤を扱う科研製薬は、エンピナース・Pカプセル9000エンピナース・P錠18000イソパール・P配合カプセルの販売中止と自主回収を発表しました(関連記事「リゾチーム製剤が販売中止、自主回収へ」)。ただし、「胃内視鏡検査での胃内粘液の溶解除去」の適応を持つガスチームプロナーゼMSは引き続き販売されています。

 なお、同日の再評価部会では、リゾチーム製剤についても「現時点での医療上の有用性は確認できない」としました。それを受け、リゾチーム製剤を取り扱う製薬会社各社が、同薬の販売中止と自主回収を行っています。現在、販売されているのは、点眼薬のムコゾーム、軟膏・シート製剤のリフラップです。

 ゾピクロン(アモバン他)とエチゾラム(デパス他)が10月14日から、第3種向精神薬として取り扱われることになります(関連記事「ゾピクロンとエチゾラム、10月14日から第3種向精神薬に」)。ちなみに向精神薬でない主な精神神経用薬として、エスゾピクロン(ルネスタ)、ラメルテオン(ロゼレム)、リルマザホン塩酸塩水和物(リスミー他)、アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ)、トフィソパム(グランダキシン他)などがあります。

 血小板減少症治療薬のエルトロンボパグオラミン(レボレード)の「用法及び用量に関連する使用上の注意」が改訂されました。制酸薬、乳製品、多価陽イオン(鉄、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、セレン、亜鉛など)含有製剤などとともに服用する場合、服用前後4時間は摂取を避けるよう記載されていましたが、今回の改訂により服用前4時間と服用後2時間となり、短縮されました。

 2016年9月3日~9月21日における主な改訂情報は以下の通りです。

著者プロフィール

佐古 みゆき(株式会社システムヨシイ[岡山市北区]データ開発部医療情報2課係長)さこ みゆき氏。2002年システムヨシイ入社。医薬品データベースのデータ登録を行う部署に配属され、医療用医薬品の添付文書と出合う。あらゆる医薬品の添付文書やその改訂情報を隅々まで確認し、製薬企業ごとの表現の違いや記載の曖昧さなどに日々悩みながらデータ化している。オフではゴルフに全力を注ぐ。

連載の紹介

佐古みゆきの「添付文書改訂ウオッチ」
医療用医薬品の添付文書は日々改訂されており、この改訂情報を漏れなくチェックするのは至難の業。そこで、本サイトの医薬品情報データベース「治療薬インデックス」のデータメンテナンスを委託している株式会社システムヨシイのデータ開発部医療情報2課の佐古みゆき氏に、添付文書のどこがどのように改訂されたのかを一覧にしてもらうとともに、特に注目すべきポイントを挙げてもらいます。

この記事を読んでいる人におすすめ