DI Onlineのロゴ画像

介護施設における剤形のトラブル事例(3)
錠剤をむせにくい小片に砕いて提供

2021/11/24
澤田 康文=東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座客員教授、薬剤師

 介護施設で高齢入居者に見られる服薬トラブルには、大きな錠剤、粉薬、カプセルなどの嚥下の問題がある(参考記事:服用に時間がかかる多量の粉薬を錠剤へ変更)。さらに、全身作用を目的とした外用薬の使用不順守・不適正使用も生じる(参考記事:嫌がって剥がしてしまう貼付薬を錠剤に変更)。こうした高齢患者になじまない剤形が原因で生じたトラブルは、患者に合わせた剤形の変更や製剤の加工を行うことによって問題解決が可能である。

 今回は、錠剤の服用が困難になった入居者に対し、むせる可能性のある粉砕ではなく、砕いた程度の小片へと変更したケースを紹介する。

著者プロフィール

澤田康文(東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座客員教授、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター理事長)さわだ やすふみ氏。東京大学薬学部卒業。東京大学医学部助教授、九州大学大学院薬学研究院教授、東京大学大学院薬学系研究科教授等を経て現職。専門は薬剤学、特に薬の体内動態、医薬品の適正使用・育薬に関する研究。

連載の紹介

澤田康文の「ヒヤリハット事例に学ぶ」
東京大学の澤田康文氏らがインターネット上で運営している薬剤師情報交換システム「アイフィス」の会員などから寄せられた事例を基に執筆しています。澤田氏らが収集した服薬指導におけるヒヤリハット・ミス事例は、入会すれば無料で閲覧が可能です。入会申し込みはこちら

この記事を読んでいる人におすすめ