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スペシャルティ薬局にみる薬局の機能分化

2018/03/06
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 米国では、医療用医薬品の中で、特に高額で、かつ複雑な疾患の治療に使用される薬の一部は流通経路が制限されています。これらの薬剤は「スペシャルティ薬」(Specialty Drugs)と呼ばれ、同薬を取り扱う薬局は「スペシャルティ薬局」(Specialty Pharmacies)と区分されています。

 スペシャルティ薬で治療を開始することになった患者さんは、通常のように最寄の薬局に処方箋を持参して薬を受け取ることができないので、治療開始に当たって戸惑うケースも少なくありません。

 米国でもスペシャルティ薬・薬局の仕組みは比較的新しく、熟知していない医療従事者もいます。民間保険会社が医療費をカバーする米国では、患者が加入している保険によって、利用できるスペシャルティ薬局に制限が生じることもあります。

 そのためスペシャルティ薬局の薬剤師は、スペシャルティ薬の専門知識を有するだけでなく、患者個人で異なる処方箋医薬品の保険に対応し、適切なルートで薬物を迅速に提供するための対応も行います。

著者プロフィール

大野真理子(ウォルグリーンズ・スペシャルティ薬局勤務〔米国テキサス州〕)
おおの まりこ氏○1997年武庫川女子大学薬学部卒業。同大学薬化学研究室嘱託助手を経て、2005年米国フロリダ大学卒業、Pharm.D取得。米国ウォルグリーンズに入社し、07年から16年まで薬局長を務める。15年に経営学修士(MBA)取得。16年フロリダ州にてコンサルタント薬剤師免許取得、同年テキサス州薬剤師免許取得。17年よりテキサス州のウォルグリーンズ傘下のスペシャルティ薬局に勤務。

連載の紹介

大野真理子の「アメリカで薬剤師になる!」
日本の薬学部を卒業後、単身渡米してPharm. D.を取得し、米国の大手薬局チェーンで薬局長を経験、さらにはフロリダ大学で経営学修士(MBA)を取得した大野氏。現在は大手薬局チェーンのウォルグリーンズ傘下のスペシャルティ薬局に勤務する同氏が、米国の薬局や薬局薬剤師の“今”を現地からリポートします。

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