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ホイットニーの薬剤師は誰?

2012/02/19

大量の麻薬を調剤した薬局のニュースサイト(http://www.cfnews13.com/article/news/2012/february/379120/Sanford-CVS-stores-raided-in-DEA-drug-probe)

 米国で一世を風靡した女性歌手、ホイットニーヒューストンさんが48歳の若さで急死したという、悲しいニュースが飛び込んできました。今メディアでは、その話題で持ちきりです。

 以前、彼女はテレビのインタビューで、自身の薬物依存症を告白していました。死因の詳細は明らかにはなっていませんが、処方箋薬による中毒が疑われています。私の隣でニュースを見ていた夫(薬剤師)は一言、”I wonder who her pharmacist was.(彼女の薬剤師は誰だったのだろうね)”。

 そうです。医薬分業が確立している米国で、患者が薬剤師の介入無しに処方箋薬を受け取ることはありません。ですので、処方箋薬による事故が発生したときは、薬剤師が捜査の対象になります。

 米国の歌手を例に取ると、古くはエルビスプレスリーが死亡したときも、「エルビスが薬物中毒であると知りながら規制薬の調剤を続けたのではないか」との疑いで、薬剤師が告発されました。2年前のマイケルジャクソンの死亡でも、麻酔薬のプロポフォールを調剤した薬剤師は裁判で証言台に立たされています。

著者プロフィール

大野真理子(ウォルグリーンズ・スペシャルティ薬局勤務〔米国テキサス州〕)
おおの まりこ氏○1997年武庫川女子大学薬学部卒業。同大学薬化学研究室嘱託助手を経て、2005年米国フロリダ大学卒業、Pharm.D取得。米国ウォルグリーンズに入社し、07年から16年まで薬局長を務める。15年に経営学修士(MBA)取得。16年フロリダ州にてコンサルタント薬剤師免許取得、同年テキサス州薬剤師免許取得。17年よりテキサス州のウォルグリーンズ傘下のスペシャルティ薬局に勤務。

連載の紹介

大野真理子の「アメリカで薬剤師になる!」
日本の薬学部を卒業後、単身渡米してPharm. D.を取得し、米国の大手薬局チェーンで薬局長を経験、さらにはフロリダ大学で経営学修士(MBA)を取得した大野氏。現在は大手薬局チェーンのウォルグリーンズ傘下のスペシャルティ薬局に勤務する同氏が、米国の薬局や薬局薬剤師の“今”を現地からリポートします。

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