
大量の麻薬を調剤した薬局のニュースサイト(http://www.cfnews13.com/article/news/2012/february/379120/Sanford-CVS-stores-raided-in-DEA-drug-probe)
米国で一世を風靡した女性歌手、ホイットニーヒューストンさんが48歳の若さで急死したという、悲しいニュースが飛び込んできました。今メディアでは、その話題で持ちきりです。
以前、彼女はテレビのインタビューで、自身の薬物依存症を告白していました。死因の詳細は明らかにはなっていませんが、処方箋薬による中毒が疑われています。私の隣でニュースを見ていた夫(薬剤師)は一言、”I wonder who her pharmacist was.(彼女の薬剤師は誰だったのだろうね)”。
そうです。医薬分業が確立している米国で、患者が薬剤師の介入無しに処方箋薬を受け取ることはありません。ですので、処方箋薬による事故が発生したときは、薬剤師が捜査の対象になります。
米国の歌手を例に取ると、古くはエルビスプレスリーが死亡したときも、「エルビスが薬物中毒であると知りながら規制薬の調剤を続けたのではないか」との疑いで、薬剤師が告発されました。2年前のマイケルジャクソンの死亡でも、麻酔薬のプロポフォールを調剤した薬剤師は裁判で証言台に立たされています。