MTM(エム・ティー・エム、Medication Therapy Managementの略)という言葉を聞いたことはありますか? 今アメリカの薬局は、MTMを新しい収入源として注目しています。
MTMは、薬剤師による薬物治療管理サービスを指します。薬剤師として、患者の薬物治療を管理し、最適なものにするのは当然の日常業務です。ですが、MTMが通常の業務と一線を画するのは、提供したサービスに対して、保険会社から薬局に報酬が与えられるところにあります。
これまで、薬剤師のMTMに報酬を与えようと、アメリカ薬剤師会がMTM認定制度を発足させて薬剤師を育てたり、保険会社にその効果をアピールしたり、さまざまな取り組みをしてきました。お陰で現在では、多くの保険会社がMTMに報酬を付与しています。
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著者プロフィール
大野真理子(ウォルグリーンズ・スペシャルティ薬局勤務〔米国テキサス州〕)
おおの まりこ氏○1997年武庫川女子大学薬学部卒業。同大学薬化学研究室嘱託助手を経て、2005年米国フロリダ大学卒業、Pharm.D取得。米国ウォルグリーンズに入社し、07年から16年まで薬局長を務める。15年に経営学修士(MBA)取得。16年フロリダ州にてコンサルタント薬剤師免許取得、同年テキサス州薬剤師免許取得。17年よりテキサス州のウォルグリーンズ傘下のスペシャルティ薬局に勤務。

連載の紹介
大野真理子の「アメリカで薬剤師になる!」
日本の薬学部を卒業後、単身渡米してPharm. D.を取得し、米国の大手薬局チェーンで薬局長を経験、さらにはフロリダ大学で経営学修士(MBA)を取得した大野氏。現在は大手薬局チェーンのウォルグリーンズ傘下のスペシャルティ薬局に勤務する同氏が、米国の薬局や薬局薬剤師の“今”を現地からリポートします。
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