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期待外れになりそうな病棟業務加算の改定

2020/02/04

 普段は、関節リウマチに関する話題を執筆していますが、今回は2020年度診療報酬改定について書きたいと思います。具体的な点数が決定するのは早くても2月7日、その後疑義解釈資料(Q&A)が出てくるので、最終的にどうなるかはまだ分かりませんが、2月3日時点で出ている資料やこれまでの議論から、感じたことです。

 病院で働く薬剤師にとって徒労感を覚えてしまうのは、注射剤の調剤と持参薬管理ではないでしょうか。これらの業務に対する診療報酬はありません。そういうと「病棟薬剤業務実施加算をご存じですか?入院患者さん全員から週100点算定できますよ」と言われそうですが、この加算は届け出のハードルが大変高いです。

 2019年秋の中央社会保険医療協議会(中医協)総会では、許可病床数規模別の病棟薬剤業務実施加算を届け出ている割合、および届け出ができない理由が示されました。そのデータとともに、調剤、注射薬供給以外に行わなければならない病棟薬剤業務実施加算の主な算定要件を列挙してみます。

(出典:2019年11月8日中医協総会資料)

著者プロフィール

宮崎徹(厚生連高岡病院[富山県高岡市]薬剤部)◎富山県生まれ。1989年に名城大学薬学部を卒業、同大薬学専攻科に進学。専攻科修了後から病院薬剤師として研さんを積み、99年から厚生連滑川病院、2018年から厚生連高岡病院に勤務。現在は関節リウマチと低栄養の治療に関心を持ち、日々奔走。日本リウマチ財団登録薬剤師、日本静脈経腸栄養学会学術評議員・NST専門療法士。座右の銘はPatient-Oriented。

連載の紹介

宮崎徹の「関節リウマチの話をしませんか」
関節リウマチはこの20年ほどで新薬が多数登場し、その予後は劇的に変わりました。しかし患者の不安が完全に解消されたわけではなく、むしろ服薬指導を担う薬剤師の役割は、より重要になっています。富山の病院でリウマチ治療を18年間見つめてきた宮崎徹氏が、見聞きし、経験してきた治療のあれこれを、病院薬剤師ならではの視点で綴ります。

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