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口の中から関節リウマチを考える

2018/01/31
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 今回は、口に関係したところから、関節リウマチ治療中の注意点について、考えてみたいと思います。

 喫煙による健康被害は、今更言うまでもありませんが、関節リウマチを悪化させる因子であることが分っています。また、ニコチンが関節リウマチ治療薬の効果を減弱させるという報告も多数あります。

 このように喫煙が関節リウマチ治療に与える影響が強く懸念される現状では、タバコの煙から逃れる努力は怠るべきではありません。

 そして副流煙の方が、主流煙よりもはるかに有害であるという報告もありますから、家族や職場などでの禁煙環境が守られているかどうか、度々確認する必要があります。

 しかし、関節リウマチの患者さんの中には、禁煙できずに困っている方がたくさんおられます。生活環境の禁煙は、よほど気を付けている人以外、なかなか守られてはいないのが実情です。 次に歯周病と関節リウマチの関係について考えます。歯周病は歯肉縁(歯と歯ぐきの境目)への細菌感染によって起こります。放置すると歯を支えている歯槽骨が溶け、歯がぐらついて、ついには抜け落ちます。歯周病がある関節炎の患者では、関節リウマチに移行するリスクが高くなると

著者プロフィール

宮崎徹(厚生連高岡病院[富山県高岡市]薬剤部)◎富山県生まれ。1989年に名城大学薬学部を卒業、同大薬学専攻科に進学。専攻科修了後から病院薬剤師として研さんを積み、99年から厚生連滑川病院、2018年から厚生連高岡病院に勤務。現在は関節リウマチと低栄養の治療に関心を持ち、日々奔走。日本リウマチ財団登録薬剤師、日本静脈経腸栄養学会学術評議員・NST専門療法士。座右の銘はPatient-Oriented。

連載の紹介

宮崎徹の「関節リウマチの話をしませんか」
関節リウマチはこの20年ほどで新薬が多数登場し、その予後は劇的に変わりました。しかし患者の不安が完全に解消されたわけではなく、むしろ服薬指導を担う薬剤師の役割は、より重要になっています。富山の病院でリウマチ治療を18年間見つめてきた宮崎徹氏が、見聞きし、経験してきた治療のあれこれを、病院薬剤師ならではの視点で綴ります。

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