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ステロイドを“発見”した学者たち

2017/10/04

 今年もノーベル賞の発表のシーズンとなりました。今回は、57年前にノーベル医学・生理学賞を受賞した、ステロイドの発見についてお話しましょう。

 前回は、約120年前にアスピリンが開発され、世界中の患者さんが痛みから解放されたことを紹介しました(「柳の樹皮から生まれたアスピリン」)。しかし、関節リウマチ(RA)の患者さんの福音となったのも束の間、長期の服用によるアスピリンの胃腸障害が新たな悩みの種となりました。

 ステロイドの研究は、そんなアスピリンの発見直後から始まりました。

 1935年、米国メイヨー財団の生化学者ケンダルは、ウシの副腎皮質から8種類の化合物を抽出し、その中で副腎を摘出した動物の生存を延ばす効果のある物質を「化合物E」と命名しました。化合物Eは、後にコルチゾンと命名されました。

著者プロフィール

宮崎徹(厚生連高岡病院[富山県高岡市]薬剤部)◎富山県生まれ。1989年に名城大学薬学部を卒業、同大薬学専攻科に進学。専攻科修了後から病院薬剤師として研さんを積み、99年から厚生連滑川病院、2018年から厚生連高岡病院に勤務。現在は関節リウマチと低栄養の治療に関心を持ち、日々奔走。日本リウマチ財団登録薬剤師、日本静脈経腸栄養学会学術評議員・NST専門療法士。座右の銘はPatient-Oriented。

連載の紹介

宮崎徹の「関節リウマチの話をしませんか」
関節リウマチはこの20年ほどで新薬が多数登場し、その予後は劇的に変わりました。しかし患者の不安が完全に解消されたわけではなく、むしろ服薬指導を担う薬剤師の役割は、より重要になっています。富山の病院でリウマチ治療を18年間見つめてきた宮崎徹氏が、見聞きし、経験してきた治療のあれこれを、病院薬剤師ならではの視点で綴ります。

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