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男性にもお薦めの「疲労回復アロマ」

2018/04/16

 こんにちは、酒井美佐子です。今月は、スイートマージョラムの精油を取り上げます。

 スイートマージョラムは古代ギリシャ時代から利用されてきた香草です。“弔いと祝福の香草”と言われるマージョラムは、死んだ人の魂を安らかにするとして墓地に供えられる一方、愛の女神によってマージョラムの香りが授けられた、という神話から、新婚夫婦にその幸福を祈って贈られたとも言われています。また、医学的には、古代から血行を促進させるとして、筋肉の炎症に対して使われてきました。

 シソ科の多年草で、学名はOriganum majorana。原産国はリビア、フランス、エジプトなどです。精油は葉を水蒸気蒸留法で抽出して作られており、すっきりとした中にスパイシーで温かみを感じる香りが特徴的です。この香りが、神経系を鎮め、不安やストレスから生じている緊張感を緩和して、精神を開放してくれます。悲しみや孤独感に襲われたときにも、気持ちを楽にしてくれるとされています。

 アロマは女性が使うイメージがありますが、スイートマージョラムのスパイシーな香りは男性にも好まれ、実際に男性向けの香水にもよく使われています。「疲労回復アロマ」として、男女問わず、広くお薦めできる香りです。

 精油には、主な成分として、モノテルペンアルコール類のテルピネン-4-オールが約25%、モノテルペン炭化水素類のγ-テルピネンが約20%、サビネンが約10%含まれます。鎮静、鎮痙、鎮痛、血液循環促進、強心、消化促進、去痰、月経トラブル改善、通経などの作用があるとされます。

 スイートマージョラムの香りは、調和や持続時間が中程度のミドルノートで、精神を落ち着かせ、リラックスさせるため、安眠効果があります。乗り物酔いの緩和も期待できるので、車や飛行機での移動に精油を持って行くのもお薦めです。

 相性の良い香りとしては、オレンジ、カモミール、サイプレス、ベルガモット、ペパーミント、ラベンダー、ローズウッド、ローズマリーなどが挙げられます。これらの精油とブレンドして用いることが多いです。

 季節の変わり目のこの時期、肩凝りや頭痛がひどくなる人は、「アロマロールオン」(塗るアロマ)を作ってみるのはいかがでしょう。ローラーで肌に塗るタイプの芳香剤です(関連記事)。

スイートマージョラム 2滴
ペパーミント 1滴
真正ラベンダー 1滴
植物油 10mL

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

酒井美佐子の「ハーブ&アロマの知恵袋」
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