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植物療法とハーブの剤形(7)
気分転換にお勧め、ロールオンタイプの「芳香剤」

2013/09/19

 こんにちは、酒井美佐子です。植物療法(フィトセラピー)で用いるハーブの様々な剤形を紹介する、このシリーズも7回目となりました。今回は、吸入剤と芳香剤について見ていきたいと思います。好みの精油をブレンドして、簡単に自作することができますよ。

 吸入剤は鼻や口から芳香成分を吸入するための、そして芳香剤は室内に芳香成分を揮散させるための剤形。ハーブそのものを使う場合もありますが、芳香成分を効率良く利用したいですから、圧倒的に精油(エッセンシャルオイル)を使うことが多くなります。

 吸入剤や芳香剤として精油を使用する場合、精油は単独でも使えますが、ブレンドして調製することもできます。精油のノート(香調)を考えて組み合わせることで、香りの調和や持続時間が調節できます。ノートは3種類で、香りが軽く持続時間の短い「トップノート」、中程度の「ミドルノート」、香りが長く持続する「ベースノート」があります。

 トップノートとなる精油には、スイートオレンジ 、グレープフルーツ 、レモン、ペパーミント 、プチグレン 、ベルガモット 、ユーカリ、ローズマリー 、レモングラスなどがあります。、柑橘系のすっきりとしたフルーティーな香りや、さわやかなハーブ系の香りなどがこれにあたり、香りは数分から3時間ほど持続します。

 ミドルノートには、ラベンダー 、ローズオットー 、ローズウッド 、ゼラニウム、クラリセージ 、ネロリ 、ローマンカモミールなどがあります。甘く優しいフローラルな香りが多く含まれています。ミドルノートには、ブレンド時の香りの印象を決める重要な役割があり、香りは2時間から6時間ほど持続します。

 そして、ベースノートとなる精油には、イランイラン 、サンダルウッド 、ジャスミン 、パチュリー、ミルラ 、ベンゾインなどがあります。重みのある樹脂系の香りや、まったりと甘い花の香りなどが、5時間から数日じわじわと持続的に香ります。約200種類はあるという精油ですが、香りの傾向がわかると自分の好みの香りを探すのに役立ちます。

 これらの精油を吸入剤として使用するには、(1)精油をティッシュやコットンなどにたらして吸入する、(2)ボウルなどの容器に熱湯を入れておき、そこに精油を滴下して香りを蒸気とともに吸入する──といった方法があります。

 また、芳香剤として使用する方法としては、熱で精油を揮発させるのが一般的です。香炉やアロマライトで精油を垂らした水を温めると、少しずつ香りを漂わせることができます。

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

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