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植物療法とハーブの剤形(6)
ハーブの全ての有効成分を利用できる「粉末剤」

2013/08/19

 こんにちは、酒井美佐子です。植物療法(フィトセラピー)で用いるハーブの様々な剤形を紹介するこのシリーズも6回目となりました。今回ご紹介するのは粉末剤。フィトセラピーで最も古くから用いられてきた剤形です。

 粉末剤は、ハーブを乳鉢や臼(ミル)などで細かく砕き、粉末状にしたもの。ハーブに含まれる全ての有効成分を、丸ごと利用することができる剤形です。

 内服にも外用にも使え、調製が比較的容易だという特長があります。内服する場合、錠剤や丸剤に比べて吸収が速やかであるという利点がありますが、臭味のはなはだしいものや刺激の強すぎるもの、吸湿性のあるものには不適な剤形といえます。

 粉末剤はとても酸化しやすいため、作り置きをせず、必ず用時に調製します。ハーブをすり潰すミルには手動式と電動式がありますが、電動ミルは熱が発生するので、海外のハーバリストは手動ミルあるいは乳鉢で調製を行います。

 それでは、具体的な使用法を紹介しましょう。内服する際は、粉末剤をそのまま、またはカプセルに充填したものを水とともに飲みます。芳香成分が効能上重要なハーブ、例えばペパーミントなどは、カプセルに詰めずに粉のまま飲む方がよいでしょう。余談ですが、ペパーミントは精油(ペパーミントオイル)を内服することもあり、精油をソフトカプセルに充填したものがサプリメントとして市販されています。

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

酒井美佐子の「ハーブ&アロマの知恵袋」
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