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喉の痛みに、PMSに、華やかな香りと癒しの「ローズ」を

2011/06/10

 こんにちは、酒井美佐子です。今の時期、各地のバラ園では、華やかな香りとともに数多くの種類のローズが咲き乱れていますね。ローズは、鑑賞用や芳香、化粧品、入浴などの美容用、そしてお料理やメディカルハーブとして、あらゆる分野で活躍する素晴らしい植物です。
 
 メディカルハーブとして使われるローズは、オールドローズと言われる原種に近い品種で、鑑賞のものとは異なります。こうしたオールドローズには、「香りの女王」と呼ばれ精油に用いられるダマスクローズ(Rose damascena)や、アポテカリーローズ(薬屋のバラ)として名の知れたガリカローズ(Rose gallica)などがあります。その花を用いて、ハーブティーやチンキ剤、精油、ジャムなどの食品、化粧品の原料として幅広く使われています。
 
 中でもローズのチンキ剤は、お菓子や飲料、入浴剤に使えるほか、水で薄めてうがい薬にもなるという万能ぶり。これは、ローズに精油成分のゲラニオール、シトロネロール、ネロールに加え、収れん作用を持つタンニンが含まれているためです。ヨーロッパでは、昔、喉の痛み止めとしてローズチンキが処方されてきたという歴史があります。
 
 もしローズの花びらがたくさん手に入ったら、ローズチンキを作ってみてはいかがでしょうか。作り方は:
 
1)加熱殺菌した蓋つきのガラス瓶に乾燥したローズの花びらを3分の1ほど入れる。

2)アルコール(ウォッカやホワイトリカーなど)を、ハーブが浸かるまで注ぐ。

3)瓶を約2週間、冷暗所に保管する。その間は、1日1~2回瓶を振る。

4)ローズの色がアルコールに溶け出してきたら、ガーゼで濾して花びらを取り除く。

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

酒井美佐子の「ハーブ&アロマの知恵袋」
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