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シナモンとドライフルーツで「クリスマスブレンド」

2010/12/24

 こんにちは、酒井美佐子です。早いものでもう年の瀬、このコラム「ハーブ&アロマの知恵袋」も、今年最後の記事となります。今回は、クリスマスの時期を彩るハーブの代表格、シナモンをご紹介しましょう。
 
 甘くてスパイシーな香りを持つシナモン(学名:Cinnamomum zeylanicum、和名:セイロンニッケイ、セイロンケイヒ)は、大昔からインドやスリランカ、中国やベトナムなど、熱帯各国でスパイスとして使われてきた歴史があります。その香りから「スパイスの王様」とも言われていて、カプチーノ(イタリアでよく飲まれているコーヒーの飲み方で、濃くいれたコーヒーにあわ立てたミルクを加える)に添えたり、アップルパイやシナモンロールなどのお菓子作りに使ったりする、私たち日本人にもおなじみのスパイスです。
 
 私たち薬剤師には、生薬の「ケイヒ」(桂皮)も親しみ深いですね。これは、厳密にはシナモンではなく、近種のシナニッケイ(学名:Cinnamomum cassia)の樹皮で、成分はシナモンとは多少異なります。
 
 シナモンには、消化を促進し、冷えからくる消化不良やお腹の張りを和らげる作用があります。血液循環を良くしますので、手足の冷えがあるときにもぴったりです。また、かぜを引いて咳が出るときや、発熱、鼻詰まりの緩和にもよく用いられます。
 
 ドイツの連邦保険庁(日本の厚生労働省に相当します)には、「コミッションE」という専門委員会があり、ハーブやサプリメントの安全性や有効性などを検討しています。そのコミッションEでは、腹部膨満感、鼓腸、胃液分泌の調整に対するシナモンの使用を認めています。また、最近では、シナモンの持つ血糖調整作用に注目が寄せられています。
 
 このシナモン、意外かもしれませんが、ハーブティーにしてもおいしくいただけます。シナモンスティックを粗く砕き、ティースプーン1杯分(約1g)を温めたポットに入れます。そこに熱湯を150mL注ぎ、ふたをして10分間抽出します。樹皮のハーブですから、葉のハーブよりも抽出時間が長くなることをお忘れなく。

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

酒井美佐子の「ハーブ&アロマの知恵袋」
「手足が冷える」「夜なかなか眠れない」といった、患者が薬局で打ち明けるちょっとした悩みの解決に、ハーブやアロマを役立てるコツを伝授します。ご意見・コメントは、ページ下部にあるコメント欄にどしどしご記入ください。「酒井美佐子のメディカルサプリブログ」も好評連載中です。

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