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夏の冷えには、手先まで温まる「ジンジャー」を

2010/08/17

 こんにちは、酒井美佐子です。残暑お見舞い申し上げます。暦の上ではもう秋ですが、まだまだ猛暑の日が多く、冷房なしでは過ごせない日々が続いていますね。寝るときなど、つい冷房を入れっぱなしにしてしまって、体調を崩してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、こうした「冷房病」や「夏の冷え」対策にぴったりのハーブ「ジンジャー」を紹介したいと思います。

 ジンジャー(Zingiber officinale)の和名はショウガ。根茎をすりおろしてカツオのたたきや揚げナスに添えたり、しょうゆ、みりんなどと混ぜて作ったたれに豚肉を漬け込んでショウガ焼きにしたり、イワシやサンマを甘辛く煮付けたり──。日本では、薬味として欠かせない食材の一つになっています。

 そして西洋では、ショウガを食材としてだけではなく、薬用のハーブとしても活用しています。よく使われるのが、つわりや吐き気、消化不良、鼓腸(おなかにガスが溜まる症状)があるとき。これはジンジャーが、胃腸の働きを促す作用にとても優れているからです。

 また、ジンジャーには、血管を拡張して血行を良くする成分であるショウガオールが豊富に含まれています。すりおろしたショウガをマグカップなどに入れ、熱湯を注いで、はちみつなどで味を整えていただく「お手軽ショウガ湯」は、冷え対策として日本でもとても人気がありますね。

 面白いことに西洋では、生のジンジャーから作ったショウガ湯を、生理痛や月経不順があるときに飲用します。生のジンジャーを摂取すると、生殖器官を含む末梢組織の血行が良くなるとされることがその理由です。

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

酒井美佐子の「ハーブ&アロマの知恵袋」
「手足が冷える」「夜なかなか眠れない」といった、患者が薬局で打ち明けるちょっとした悩みの解決に、ハーブやアロマを役立てるコツを伝授します。ご意見・コメントは、ページ下部にあるコメント欄にどしどしご記入ください。「酒井美佐子のメディカルサプリブログ」も好評連載中です。

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