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ハーブティーをおいしくいれるコツ

2010/02/05

 こんにちは、酒井美佐子です。立春とは名ばかり、まだまだ寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。この季節、体の芯から温まるハーブティーのおいしいいれ方を、今日はご紹介したいと思います。

 ハーブティーとは、ハーブ、つまり薬用植物の有効成分を、お湯や水で抽出したお茶。私たちが普段から飲んでいる煎茶も、広い意味ではハーブティーとなります。しかし、西洋のハーブティーは、日本の煎茶とはいれ方がかなり違い、煎茶と同じようにいれてもおいしさや薬効は十分に得られません。

 煎茶とハーブティーのいれ方の違いをご説明する前に、まずはハーブティーの歴史などについて、簡単にご紹介しましょう。

ハーブティーとは?


 ハーブティーは、ハーブの有効成分を手軽に摂取するために、西洋で行われてきた飲用法。市販されているハーブティーの大半は、ハーブの葉や花、根、皮、種子、果実を乾燥した「ドライハーブ」である。日本で販売されているハーブティーの多くは、欧州や米国、東南アジア、アフリカなどから輸入されたものである。

 日本に漢方薬の歴史があるように、欧米では紀元前から、病(やまい)になると身の回りの薬草(ハーブ)で自らを癒してきたという歴史がある。紀元前5世紀には、医学の祖であるヒポクラテスにより、およそ400種類のハーブを煮出した汁が医療に使われていたと記録されている。現在でもドイツやイギリスでは、薬局に処方用のドライハーブが並び、多くの人に愛用されている。

ハーブと医薬品


 ハーブを利用した医薬品には、ハーブティーに使うドライハーブのほか、ハーブをエタノールまたはエタノールと精製水の混合物に浸すことで作るハーブチンキ、粉末状に砕いたドライハーブやハーブチンキをカプセルに詰めて飲みやすくしたハーブカプセルなどがある。

 また、ハーブから抽出した特定の成分を純粋な結晶として単離したものが、さまざまな医薬品に応用されている。その代表例が、1830年にセイヨウシロヤナギから単離されたサリシン(サリチル酸の配糖体)である。このサリシンを出発物質として1899年に合成されたのが、今もなお鎮痛剤などとして頻用されるアスピリン(アセチルサリチル酸)である。

 もう一つの代表例が、モルヒネである。ケシの未熟果から採取する阿片には、モルヒネが10%程度含まれており、1806年に純粋なモルヒネの単離に成功した。モルヒネは現在、癌性疼痛の緩和に欠かせない薬剤の一つとなっている。

著者プロフィール

酒井美佐子(特定医療法人財団古宿会 法人医療技術部部長、水戸中央病院[茨城県水戸市])
さかい みさこ氏 1992年東邦大学薬学部卒。同大医療センター佐倉病院、カナダ・アルバータ大学、米・コロラド州立大学を経て、2003年から医療機関内の自然療法部門でサプリメントやハーブ、アロマなどを取り入れた自然療法を行っている。メディカルサプリメントアドバイザー(NHPインターナショナル認定)。

連載の紹介

酒井美佐子の「ハーブ&アロマの知恵袋」
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