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3歳幼児にシメチジン粉砕の処方は何の疾患?

2020/11/09

 以前から定期的に来局する3歳男児がいます。2歳ごろから頻繁に39℃を超す熱を出し、そのたびに扁桃腺が腫れたということで、解熱薬等の処方箋を持って来局していました。ある日、髄膜炎の疑いで入院し(結果的に髄膜炎ではなかったそうですが)、入院中からシメチジン(商品名タガメット他)を服用していたとのことで、退院後に「シメチジン錠200mg(粉砕)1回0.75錠(1日1.5錠)」の処方箋を持って来局しました。

 この年齢で消化性潰瘍を疑うことはまずないかと思います。シメチジンは適応外使用の多い薬剤の1つですので、当然、本来の適応症とは異なる目的で処方されたと推測します。ざっと調べると、シメチジンは石灰沈着性腱板炎、慢性蕁麻疹、帯状疱疹、尋常性疣贅など、多くの炎症がみられる疾患に使われているようです。

著者プロフィール

松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店〔大分県中津市〕)
まつもと やすひろ氏。1956年生まれ。熊本大学薬学部卒業後、大手製薬企業の研究所勤務を経て、2001年に株式会社ワタナベに転職。最初に配属された店舗で、小児の服薬指導の難しさや面白さに魅せられ、患者指導用のパンフレットの作成などを積極的に行うようになった。小児薬物療法認定薬剤師。

連載の紹介

松本康弘の「極める!小児の服薬指導」
小児科門前の薬局で、小児の服薬指導に日々奮闘する松本氏が、日常業務で感じたことや、子どもに薬を飲んでもらうための工夫の数々を紹介します。明日から使える具体的なノウハウ満載!学会で仕入れた、小児科診療の最新トピックスなども飛び込みで紹介します。

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