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抗てんかん薬による発汗抑制と高熱に注意

2018/05/17

 ある日の夕方、熱発したお子さん(1歳9カ月、体重8.5kg)を受診させた後に、解熱薬などが処方された処方箋を持って来局されたお母さんがいました。熱は、昨夜39℃まで上がり、受診時も38.6℃あったそうです。このお子さん、普段から汗をかきにくいとのことでしたが、これだけ熱が上がっても汗を全くかかないので、お母さんは心配されていました。

 通常、かぜなどで熱が上がると、体温調節中枢が働いて血管を拡張し、体の熱を外へ逃がすとともに、発汗し皮膚の表面に出た汗の水分蒸発によって体熱を下げます。しかし、汗がかけないとうまく熱を逃がすことができずに、高熱になる可能性があります。

 薬歴を見返してみると、このお子さんは広域病院でてんかんの治療を受けており、第2世代の抗てんかん薬のトピナ細粒10%(一般名トピラマート)を50mg/日(分2)で服用していました。

著者プロフィール

松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店〔大分県中津市〕)
まつもと やすひろ氏。1956年生まれ。熊本大学薬学部卒業後、大手製薬企業の研究所勤務を経て、2001年に株式会社ワタナベに転職。最初に配属された店舗で、小児の服薬指導の難しさや面白さに魅せられ、患者指導用のパンフレットの作成などを積極的に行うようになった。小児薬物療法認定薬剤師。

連載の紹介

松本康弘の「極める!小児の服薬指導」
小児科門前の薬局で、小児の服薬指導に日々奮闘する松本氏が、日常業務で感じたことや、子どもに薬を飲んでもらうための工夫の数々を紹介します。明日から使える具体的なノウハウ満載!学会で仕入れた、小児科診療の最新トピックスなども飛び込みで紹介します。

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