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整腸剤は保管しやすいミヤBMがお薦め

2018/04/23

 抗菌薬と整腸剤がセットで出されたときに、保護者から「下痢がよくなったら、余った整腸剤は保管しています」と聞くことがあります。でも、ちょっと待ってください。皆さんは分包後の整腸剤の消費期限をご存知ですか?

 実は整腸剤は、保存方法やその種類によって、有効性がすぐに落ちてしまう可能性があるのです。

 整腸剤は吸湿性の高い薬剤です。分包して、そのまま置いておくとあっという間に水分を吸収し、重量が増加します。これは、整腸剤が乳酸菌や酪酸菌等を凍結乾燥し、でんぷんや乳糖で賦形して作られているためです。

 乳酸菌製剤は水分を吸収すると、製剤中の生菌数が激減します。少し古い論文ですが、高橋たちはラックビー微粒N(一般名ビフィズス菌)を分包し、8月の東京の平均気温、平均相対湿度とほぼ等しい温度27℃、湿度79%で保管すると、5日で製剤中に生菌が全く観察されなくなることを報告しています(図1)。

著者プロフィール

松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店〔大分県中津市〕)
まつもと やすひろ氏。1956年生まれ。熊本大学薬学部卒業後、大手製薬企業の研究所勤務を経て、2001年に株式会社ワタナベに転職。最初に配属された店舗で、小児の服薬指導の難しさや面白さに魅せられ、患者指導用のパンフレットの作成などを積極的に行うようになった。小児薬物療法認定薬剤師。

連載の紹介

松本康弘の「極める!小児の服薬指導」
小児科門前の薬局で、小児の服薬指導に日々奮闘する松本氏が、日常業務で感じたことや、子どもに薬を飲んでもらうための工夫の数々を紹介します。明日から使える具体的なノウハウ満載!学会で仕入れた、小児科診療の最新トピックスなども飛び込みで紹介します。

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