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抗ヒスタミン薬と熱性痙攣

2015/03/05

 小児科の前の薬局にいると、夜間に薬局の電話がよく鳴ります。「熱が高いのですが、また坐薬を入れていいですか?」、「前に残っていた薬を飲ませて良いですか?」など様々です。その様な中、一番切羽詰っているのが「子どもが痙攣を起こしたが、どうすれば良い?」という電話です。一冬に数回は掛ってきます。「救急車に連絡したのですが、不安で」という方もいます。この熱性痙攣、色々な面でお母さん達を不安にさせます。

 熱性痙攣は小児の3~8%に認められる、比較的珍しくない神経疾患です(実際、薬局で発作を起こし、そのまま病院に担いでいくこともあります)。その発症ピークは1歳で、約90%は3歳までに発症すると言われています。大部分は単純型熱性痙攣で(96.9%)、過去に熱性痙攣が1、2回の場合は経過を観察するだけです(表1) 1)。しかし、痙攣の持続時間が20分を超えたり、24時間以内に発作を繰り返したりする複合型熱性痙攣も少なからずあります(3.1%)。

著者プロフィール

松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店〔大分県中津市〕)
まつもと やすひろ氏。1956年生まれ。熊本大学薬学部卒業後、大手製薬企業の研究所勤務を経て、2001年に株式会社ワタナベに転職。最初に配属された店舗で、小児の服薬指導の難しさや面白さに魅せられ、患者指導用のパンフレットの作成などを積極的に行うようになった。小児薬物療法認定薬剤師。

連載の紹介

松本康弘の「極める!小児の服薬指導」
小児科門前の薬局で、小児の服薬指導に日々奮闘する松本氏が、日常業務で感じたことや、子どもに薬を飲んでもらうための工夫の数々を紹介します。明日から使える具体的なノウハウ満載!学会で仕入れた、小児科診療の最新トピックスなども飛び込みで紹介します。

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