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上手な散剤の団子の作り方

2014/12/29

 育児書を読むと、赤ちゃんへの薬の飲ませ方として、「散剤に水を加えてペーストにして口に塗る」とよく書かれています。この方法だと散剤を水に溶いてスポイト等であげるより、直接散剤が舌に触れることが少ないので味を感じにくいというメリットがあります。薬局では初めて赤ちゃんに薬を飲ませるお母さんには、この方法をよく紹介すると思います。

 でも、実際に散剤に少量の水を加えて、練って団子を作ったことありますか?意外と、「したことがない」と答える薬剤師さんが多いと思います。でも、「したことがある!」と答えた薬剤師さんでも、「ペーストにするために適切な水分量が散剤によって異なる」ことを知っている方は少ないと思います。

 ためしに、手元にあるミヤBM細粒(一般名酪酸菌[宮入菌]製剤)を1g秤量して、スポイトで水を加えてみます。なかなか、ペースト状になりません……(図1)。「ダマ」が少しできるのですが、全体に広がりません。最初は1滴ずつしていたのですが、つい2、3滴まとめて入れちゃいました。するとあっという間に、ミヤBM細粒は泥状になってしまいました。意外と、ミヤBM細粒をペーストにするのは難しいです。

著者プロフィール

松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店〔大分県中津市〕)
まつもと やすひろ氏。1956年生まれ。熊本大学薬学部卒業後、大手製薬企業の研究所勤務を経て、2001年に株式会社ワタナベに転職。最初に配属された店舗で、小児の服薬指導の難しさや面白さに魅せられ、患者指導用のパンフレットの作成などを積極的に行うようになった。小児薬物療法認定薬剤師。

連載の紹介

松本康弘の「極める!小児の服薬指導」
小児科門前の薬局で、小児の服薬指導に日々奮闘する松本氏が、日常業務で感じたことや、子どもに薬を飲んでもらうための工夫の数々を紹介します。明日から使える具体的なノウハウ満載!学会で仕入れた、小児科診療の最新トピックスなども飛び込みで紹介します。

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