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梅雨時に湿気やすい薬をどこに置く?
漢方薬は冷蔵庫に保存

2014/06/24

 むし暑い時期、小児科で困ることの一つが散剤の分包です。散剤には吸湿性があります。中でも特に心配なのが、漢方薬です。

 通常、漢方のエキス製剤はアルミパックなどに分包されているので、吸湿性を心配することはありません。しかし、小児科の処方では用量が少ないので、アルミパックを開封し、分包し直す必要があります。その際、グラシン紙で分包すると、水分が通過し、製剤が水気を帯びることがあります。当薬局でも、実際に患者さんから漢方薬が変性したといった苦情を受けたことがあります。

 そこで、漢方薬の吸湿性を調べてみました。実験方法は簡単です。漢方薬を分包してからそのまま調剤室に放置し、電子てんびんで毎日重さを量りました。春先に実験をしたので、調剤室の湿度はそれほど高くなかったのですが、それでも漢方薬の重量は日ごとに増えて、吸湿性があることが確認されました(図1)。グラシン紙に包まず薬をそのまま置くと、重量はさらに急速に増加しました(図1右)。

著者プロフィール

松本康弘(ワタナベ薬局上宮永店〔大分県中津市〕)
まつもと やすひろ氏。1956年生まれ。熊本大学薬学部卒業後、大手製薬企業の研究所勤務を経て、2001年に株式会社ワタナベに転職。最初に配属された店舗で、小児の服薬指導の難しさや面白さに魅せられ、患者指導用のパンフレットの作成などを積極的に行うようになった。小児薬物療法認定薬剤師。

連載の紹介

松本康弘の「極める!小児の服薬指導」
小児科門前の薬局で、小児の服薬指導に日々奮闘する松本氏が、日常業務で感じたことや、子どもに薬を飲んでもらうための工夫の数々を紹介します。明日から使える具体的なノウハウ満載!学会で仕入れた、小児科診療の最新トピックスなども飛び込みで紹介します。

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