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これからの時代の薬剤師はDon’t wait !

2020/01/27
佐藤 厚

 DI Online読者の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 ここ数年の日本のニュースを見ていると、国際化に伴い、外国の習慣となっている行事が、幾つも日本に取り入れられてきたように見受けられます。

 でも、昭和生まれの私の年代や、それより年上の皆さんには、意味の分からないことが多いかもしれません。今回は、北米の様子を少し解説します。

 カナダの学校では9月に新しい学年が始まりますが、子どもも親も少し疲れてきた10月末にハロウィンという楽しいイベントがあります。そのため9月の学校は、新学年が始まった直後からコスチュームなどの準備が始まります。

 私の子どもが通う田舎の小学校では、学校へコスチュームを着ていくことさえ許されている自由さ。基本的にハロウィンは子どもがメインで、日が暮れた頃から近所の家を回って、「トリック・オア・トリート(Trick or Treat !)」といって、お菓子をもらいます。ただ、この日にもらうあめやチョコレートは相当な量になるので、小さな子どものお菓子は、大体親に“没収”されます。

 カナダの感謝祭(Thanksgiving day、収穫に感謝する行事)の祝日は10月半ばですが、米国では11月下旬。この時期の金曜日には、クリスマスに匹敵する大商戦、「ブラックフライデー」があります。その翌週の月曜日には、特に電子機器に特化した大セール、「サイバーマンデー」があります。おもちゃやゲームをはじめ、色々な物が安くなるので、クリスマス用のプレゼントを買うにはちょうど良い機会となります。

 12月に入ると、日本の歳末たすけあい同様、募金活動が非常に活発になります。この時期には、誰もが寂しい思いをしないようにという各方面からの配慮が感じられます。クリスマスは家族単位で過ごすのが慣例のため、帰省ラッシュにより人の移動が激しくなり、小売店や薬局の客足は一気に伸びて、この時期は怒涛のように過ぎていきます。

 クリスマスの12月25日は多くの小売店が休業する祝日ですが、カナダでは12月26日もまた祝日。キリスト教に由来する「ボクシング・デイ」と呼ばれ、昔、教会で貧しい人たちに寄付されたクリスマスプレゼントを開けるのが26日だったことから、この名前が付いたそうです。

 カナダでは、この日に「ボクシングデイ・セール」という名の大安売りが行われるのが慣例となっており、小売店は非常に混み合います。これは日本の初売りに近い感覚かもしれません。もっとも、この手のショッピングセールは週単位で行われるようになってきており、つまり、多くの人が、11月からずっと買い物をしている感じなのです。

 これに対して、大みそかからお正月は友人らと楽しくワイワイ過ごすのが通例で、家族との時間は重視されません。クリスマスが終わったら、既に新しい年に入ったも同然で、年越しは正式に暦が変わる「おまけ」といった感覚です。

 一方、仕事の面では、カナダの薬局は10月からインフルエンザの予防接種という大きな仕事があり、さらに12月には医療保険の関係から処方箋やリフィルの数が増えるので、年末までは本当に忙しかった!の一言につきます。

連載の紹介

まいにち薬剤師
保険薬局や医療機関、大学、研究機関、製薬企業、医薬品卸などで働く薬剤師に、日々の業務や日常生活を通じて感じたこと、考えたことを、つれづれなるままに執筆いただくコーナーです。さまざまな薬剤師に、単回もしくは不定期に登場していただき、薬剤師の視点から話題を提供してもらいます。このコーナーへの寄稿を希望される方は、お問い合わせフォームから編集部にご連絡ください。

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