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デリケートゾーンは和製英語だった

2020/01/23
平井 美津子

 2019年のラグビーワールドカップは熱狂のうちに終わり、南アフリカが優勝したことは記憶に新しいことです。期間中、オーストラリアやニュージーランドはもちろんのこと、普段出会うことのない南アフリカやアイルランドからの人たちともお話しする機会がありました。

 中でも印象に残っているのは、南アフリカサポーターのカップル。彼らは南アフリカチームを追いかけて1カ月以上日本に滞在するとのこと。そんな彼女が最初カウンターにやってきた時、小さな声で「itchy」(痒い)と言いました。様子からデリケートゾーンだとピンと来たので、すっかり英語だと思い込んでいた私は、彼女に「delicate zone?」と尋ねました。しかし、彼女の反応は「??」でした。そこで、彼女の陽気な雰囲気から、ダイレクトに 「vaginal itching?」(膣の痒み)と聞くと 「Yeah」と答えたので、適応する塗り薬を差し出すと、ほっとした顔で 「good」と言い、購入していきました。

 デリケートゾーンの痒みは、女性の7割以上が経験している日常的な症状です。もちろん、直接的な表現「vaginal itching」もありですが、日本人でも「膣が痒いんですか?」と尋ねられるのはイヤですよね。

 そこで、今後のこともあるので、デリケートゾーンは日常的には英語で何と言うのか、海外のfeminine hygiene product(生理用品)に関わる商品をチェックしてみたところ、海外でよく知られるデリケートゾーンの洗浄剤のCM動画を見つけました(日本では販売終了)。耳を澄まして聞いてみると、やはりデリケートゾーンではなく、日本語に直訳すると「人目につかない場所」、すなわち「intimate area」(インティメット エアリア)でした(areaがpartでも可)。また、陰部や性器の婉曲表現として「private parts」という言い方もあります。

 ドラッグストアで日常的に扱っているものにも和製英語がたくさんあります。そのような和製英語を幾つか紹介します。

連載の紹介

まいにち薬剤師
保険薬局や医療機関、大学、研究機関、製薬企業、医薬品卸などで働く薬剤師に、日々の業務や日常生活を通じて感じたこと、考えたことを、つれづれなるままに執筆いただくコーナーです。さまざまな薬剤師に、単回もしくは不定期に登場していただき、薬剤師の視点から話題を提供してもらいます。このコーナーへの寄稿を希望される方は、お問い合わせフォームから編集部にご連絡ください。

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