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カンナビス2.0の時代へ突入
これからは、もっと気を付けないと捕まりますよ!

2019/12/25
佐藤 厚

 2019年11月、渡航時の薬の携行についての私の記事(第23回日本渡航医学会学術集会レポート(3)「薬の携行、『気をつけないと捕まりますよ!』」)が掲載されたのと同じタイミングで、元五輪選手が大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。彼が大麻を持って渡航したわけではなく、米国から大麻製品を国際郵便で密輸したということでした。

 その後、間もなくして、女優の沢尻エリカさんが合成麻薬MDMAを所持していたとして逮捕されましたが、彼女の元夫は、『大麻ビジネス最前線』という本の著者。沢尻さんの麻薬使用は、確信犯的なものと見受けられます。

 警視庁の統計によると、日本での大麻所持・使用による検挙数は毎年増加しています。これを、「カナダのように嗜好用大麻を解禁した国々のせいだ」と言われると、私も多分そうだろうと思います。ただ、カナダについては違法な大麻の使用が広がり過ぎたために、合法化せざるを得なかったという背景もあります。

 2018年、カナダでは、吸入用の嗜好用大麻が解禁されましたが、19年10月には飲食用の大麻製品が解禁されました。 これらは、以前から闇市場や他の国で流通していたものなので、特に目新しいものではありません。

 しかし、今後、より多くの旅行者が興味本位でお土産として日本に持ち帰るという事態は十分に想定されます。もっとも、大麻菓子とは知らずに海外から日本に持ち込み、健康被害が報告された後で、実は大麻を摂取していたという事態は既に起きています。

連載の紹介

まいにち薬剤師
保険薬局や医療機関、大学、研究機関、製薬企業、医薬品卸などで働く薬剤師に、日々の業務や日常生活を通じて感じたこと、考えたことを、つれづれなるままに執筆いただくコーナーです。さまざまな薬剤師に、単回もしくは不定期に登場していただき、薬剤師の視点から話題を提供してもらいます。このコーナーへの寄稿を希望される方は、お問い合わせフォームから編集部にご連絡ください。

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