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後日ちゃんとしたワクチンを打ちます

2019/04/19
平井美津子

 このコラムにも登場したことがある上海の友人から、2018年秋に「3歳の子どもが偽の水疱瘡のワクチンを打たれた!」と連絡がありました。

 その年の夏、中国企業が狂犬病ワクチンを不正に製造していたことが発覚し、芋づる式に幼児向けのワクチンも不正に製造されていたことが明るみになり、中国人の医療に対する不信感がさらに深刻になりました。もともと中国人の医師や医療に対する不信は相当なものですが、今回は多くのお母さんたちをも激しく怒らせてしまいました。中国国内では「香港や日本へワクチンを打ちに行こう!」などの書き込みもされていたようです。

 先日、日本に買い物に来た彼女に様子を聞いてみたところ、「中国政府から、後日ちゃんとしたワクチンを打つという発表があったので、いつになるか分からないけど、ちょっと安心した」とのこと。いやいや、そういう問題じゃないでしょ、と思うのは私だけ?

 さて、先ほど触れた狂犬病(rabies)についてです。イヌを飼っていない日本人はピンと来ないかもしれませんが、かつて狂犬病は、日本でも流行し死亡例もありました。しかし、1950年に狂犬病予防法が施行され、野犬を捕獲したり、飼い犬を登録してワクチンを打ったりするようになったことにより、1957年を最後に日本での狂犬病発生例はありません。先人の努力の賜物ですね。

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