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100人中8人はセクシャルマイノリティー

2018/11/08
平井 美津子

 商品を配送してくれている、1人の配送員さん。ショートカットで小柄でキュートな女性でしたが、この3年の間にどんどん男性化していって、今では骨格はより大きく、声も低くなり、以前を知らない人には男性としか思えない変化です。

 このところ、メディアでLGBTという言葉をよく耳にするようになりました。今夏、女性国会議員のLGBTに関する月刊誌への寄稿文に不適切な表現があったということで、大炎上したことは記憶に新しいことです。

 LGBTとは、レズビアン(lesbian)、ゲイ(gay)、バイセクシュアル(bisexual)、そして身体の性と心の性が一致していないトランスジェンダー(transgender)の頭文字を取った言葉として、国内外で一般的に使われています。

 この中でトランスジェンダーという言葉が、性同一性障害(gender identity disorder:GID)と混同されて用いられている場合がよくあります。両者の違いは、大きく言えば、心と身体の性別を一致させたいと願っているかどうかです。日本では、2000年代に入ってから、性別適合手術(sex reassignment surgery)やホルモン投与などの治療を望む人たちが社会的に認知され、性同一性障害という医学用語が知られるようになりました。

 このように、トランスジェンダーの中でも性別適合手術を受けた人のことをトランスセクシュアル(transsexual)と言い、日本語では「性転換者」と訳されています。トランスジェンダーでも、自分の身体の手術を望まない人もいることから、トランスジェンダーという言葉は、性同一性障害の人やトランスセクシュアル、そしてtransvestite(服装倒錯者:異性の服装をする人)などを含め、広義に使われています。

 2016年、日本で初めて、20~59歳の有職男女1000人を対象に、LGBTに関する職場の意識調査が行われました。結果としてLGBが3.1%、トランスジェンダー(T)1.8%、アセクシャル(asexual:他者に対して恋愛感情も性的欲求も持たない人)2.6%、その他が0.5%で、トータルで性的少数者(sexual minority)は8%という数字になりました。この数字が多いと捉えるか、少ないと捉えるかは人それぞれですね。

図1 回答者のセクシュアリティー分類
(出典:日本労働組合総連合会「LGBTに関する職場の意識調査」)
2016年6月30日~7月4日の5日間に、20~59歳の有職男女1000人(男女各500人)を対象にインターネットで調査した(自営業者[家族従事者含む]、家内労働者は除く)。

連載の紹介

まいにち薬剤師
保険薬局や医療機関、大学、研究機関、製薬企業、医薬品卸などで働く薬剤師に、日々の業務や日常生活を通じて感じたこと、考えたことを、つれづれなるままに執筆いただくコーナーです。さまざまな薬剤師に、単回もしくは不定期に登場していただき、薬剤師の視点から話題を提供してもらいます。このコーナーへの寄稿を希望される方は、お問い合わせフォームから編集部にご連絡ください。

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