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米国の薬学部評価ランキングの上位校トップ5は?

2017/01/31
清水 篤司

 私にとって、この記事が今年の初回となります。プライベートでは個人の価値観が大きく変わった2016年から、2017年へと年が移った今、また原点立ち返り、『まいにち薬剤師』のコーナーに寄稿させて頂こうと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

 先日、米国の薬局専門誌である『Pharmacy Times』のオンライン版に目を通していると、米国の薬学部のランキングについての記事が載っていました。掲載日が2016年3月17日と古い記事なので、普段なら過去の記事として読み飛ばすか、斜め読みする程度に留まるのですが、比較的アクセスが集中しているフラグが立っていたので、しっかりと読んでみることにしました。

UCSFが高評価を獲得
 その記事では、全米のファーマシードクター(以下、Pharm.D.)のコースが1点(marginal : 最低限)から5点(outstanding : 超優良)までの評価でランク付けされ、上位50コースのみが紹介されていました。記事の根拠となっているデータは、US News & World Report社によって薬学教育審議会の認定を受けた125のPharm.D.コースが調査された結果得られたものだそうです。

 今回のコラムでは、特に評価が高かった上位5校のみをスコアとともにご紹介したいと思います。なお、データは2015年の調査に基づき、2016年3月に公表されたものですので、その点をお含みおきください。また、同スコアの3位に3校が並ぶ結果が出たために、上位5校ですが順位では3位タイまでの紹介を行います。

<相互評価による米国Pharm.D.コースのランキング>
第1位 ノースカロライナ州立大学チャペル・ヒル校(4.7ポイント)
第2位 ミネソタ州立大学(4.5ポイント)
第3位 テキサス州立大学オースティン校(4.4ポイント)
    ミシガン州立大学アン・アーバー校(4.4ポイント)
    カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校(4.4ポイント)

 このランキングは各大学の関係者に同数の質問紙を送付して他大学を評価するという手法で集計されているものですが、記事の末尾には「別の指標もご覧になりたい方はコチラ」という感じで、NAPLEX(この試験に合格しないと米国で薬剤師として働けないという試験)の合格率のランキングへのリンクも貼られていました。そのデータについても上位5校分のNAPLEX合格率と一発合格者数を、ご紹介いたします。

<2015年のNAPLEX合格率と一発合格者数ランキング>
第1位 サウスダコタ州立大学(100%、一発合格者82人)
第2位 ピッツバーグ大学(100%、同105人)
第3位 南カリフォルニア大学(99.43%、同176人)
第4位 バトラー大学(99.22%、同128人)
第5位 カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校(99.15%、同117人)

 以上ご紹介した2つのランキングの両方に名前が挙がっているのは、ただ1校のみです。それは、かつて当コラムにおいて、その附属病院に設置された病棟巡回配薬ロボットについて紹介させていただいたこともある、カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校(UCSF)でした。私も2004年の3月に、現地に見学に行ったことがありますが、その時にも既に旧式の配薬ロボットが活躍していましたので、UCSFは先進性を持ったカリキュラムを提供しているPharm.D.コースがあるのではないかと推察できます。

 また、私が薬学部時代に何かと相談させて頂いていた教授がポスドク時代にUCSFで研究をされていたのですが、当時のことを非常に楽しそうに話されていたのが印象的でした。ですので、仮に今、私が「お薦めの米国Pharm.D.プログラムは?」と聞かれたら、あまり迷うことなく「UCSFだと思います」と答えることになるでしょう。もちろん、これは個人の見解ですし、公立の人気校であれば競争率も上がりますので、唯一お薦めの選択肢ではないことだけは併記させていただきます。



連載の紹介

まいにち薬剤師
保険薬局や医療機関、大学、研究機関、製薬企業、医薬品卸などで働く薬剤師に、日々の業務や日常生活を通じて感じたこと、考えたことを、つれづれなるままに執筆いただくコーナーです。さまざまな薬剤師に、単回もしくは不定期に登場していただき、薬剤師の視点から話題を提供してもらいます。このコーナーへの寄稿を希望される方は、お問い合わせフォームから編集部にご連絡ください。

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