DI Onlineのロゴ画像

調剤報酬改定に必要なものは理念かデータか

2018/01/24
調剤報酬改定に必要なものは理念かデータかの画像

 福岡大学薬学部実務薬剤学教授の神村英利氏らによる、薬剤師の疑義照会についての調査研究の結果が報道され、話題になっています。福岡市の4つの薬局と共同で、約3万枚の処方箋を分析したということです(関連記事「処方箋 2.3%不備 薬剤師の照会で判明 福大教授ら調査 禁忌薬や重複投与 医療費削減試算も」〔西日本新聞〕)。

 こうやって調査結果だけを見せられると、「ふーん」とか「おおっ!」とかいろんな反応があるでしょう。薬局で働いている方なら分かると思いますが、こうした調査はものすごく大変です。日常業務に加えて、疑義照会を行った際に、その内容や処方変更の有無、更には薬剤費がどのくらい削減されたかなど、詳細に記録・試算するわけですから、現場の負担は相当なものです。もちろん、それを集計しまとめる作業もものすごく労力がかかります。調査に携わった方々に敬意を表したいと思います。

 内容に目を向けてみると、疑義照会が発生したのは2.3%だとされています。これが多いのか少ないのかという話になれば、議論の分かれるところ

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

この記事を読んでいる人におすすめ