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医師会だけでなく国も薬剤師を信用していない

2015/11/10

 来年4月の診療報酬改定に向けて、中央社会保険医療協議会(中医協)総会での議論が具体的になってきていますね。先週は薬局に関連する話題として、長期処方の見直し、残薬調節、ポリファーマシー(多剤処方)、新薬の処方日数制限の撤廃といったことが取り上げられたようです。中医協の資料は早速、厚生労働省のウェブサイトに公開されています。

 これらの課題はもちろん単独で存在しているのではなく、それぞれが密接に関連しています。従って、どれか一つを取り上げて論じたところで、すぐに解決できるものではありません。反対に、どれか一つの課題が解決に向かうと、それに合わせて方向性が見えてくるのもしれません。

 長期処方の見直しについては、リフィル処方箋の本格的な議論という段階にはなく、まずは、現在の分割調剤を拡大するという形でのスタートとなるでしょうか。リフィルと分割調剤の違いについては、中医協の資料にもありましたし、以前、当コラムでも話題にしました(リフィル処方箋が残薬問題を解決?)。

 何でも反対する医師会が、既に反対しているとも報道されています。「薬剤師活用に懐疑的」という言葉が、印象に残りますね(こちらは有料記事です)。

【じほう社PHARMACY NEWSBREAK】中医協総会 長期処方での分割調剤の拡大、日医が反対 薬剤師活用に懐疑的、支払い側は理解(2015年11月6日)

 また、残薬の問題に関しては、現状の方法では課題があることから、薬局で残薬調節を行うことを含め、検討されているようですね。またまた手前味噌で申し訳ありませんが、当コラムでもその話題は取り上げました(「処方日数調節で残薬ゼロ」で満足しちゃダメ)。

 それに関連して、中医協の資料にこんな提案がなされています。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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