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「OTC薬の販売記録」は何のために残すのだろう

2014/06/18

 先週の6月12日、改正薬事法が施行されました。要指導医薬品という新カテゴリーの新設や届け出など、OTC薬の新販売制度の概要については以前も話題にしましたが、今回は、その中身についてちょっと見てみたいと思います。

 私が着目したのは、「販売記録の作成」と「販売者情報の伝達」についてです。まず、前者については、薬局医薬品、要指導医薬品、第1類医薬品を販売した場合に、販売記録を作成することが義務付けられています。そして後者については、販売した専門家の氏名、薬局の名称、連絡先を購入者に伝えなければなりません。いずれも、第2類医薬品と第3類医薬品に関しては努力義務とされています。

 今回の薬事法改正では、医療用医薬品(調剤された医薬品)に関しても、情報提供や指導に関する要件がより厳格に規定されましたが、それは一般用医薬品についても同様だということがよく分かります。

 ただ、非常にちぐはぐだと感じる部分があります。販売記録に残しておくべき項目を見てみましょう。

薬局医薬品、要指導医薬品、第1類医薬品を販売した場合は、下記の事項について販売記録を作成する。販売記録は、記載日から2年間保存する。
・ 販売した品名
・ 販売した数量
・ 販売の日時
・ 販売した薬剤師の氏名並びに情報提供を行った薬剤師の氏名
・ 購入者が情報の提供の内容を理解したことの確認の結果
・ 購入者の連絡先(努力義務)

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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