DI Onlineのロゴ画像

「うがい薬の保険外し」で医療費はむしろ増える?

2014/01/16

 来る4月の診療・調剤報酬改定を巡って、昨年末、ちょっとしたゴタゴタがありました。DIオンラインでも取り上げられていた、「うがい薬のみの処方の保険適用除外」の話題です。

【DIオンライン】消えた「うがい薬の保険外し」(2013年12月24日)
【DIオンライン】薬歴管理料が一本化じゃなくなる?!(2014年1月6日)

 財務省が公表した2014年度の政府予算案のポイントの中で、社会保障関係予算の診療報酬改定の項目に、「うがい薬のみの処方の保険適用除外(国費▲61億円)等の効率化・適正化を実施」と書かれています。それに対し、厚生労働省発表の資料には記載されていませんでした。このことが謎を呼び、あちこちで話題になったのです。

 中央社会保険医療協議会(中医協)も“寝耳に水”といった反応で、特に診療側の2号委員からは反発が相次ぎましたね。「うがい薬のみの処方の保険適用除外」が、この4月の改定で実現する見通しについては不透明ですが、仮に実現したとしたらどうでしょう。

 個人的にはむしろ、医療費は増えるのではないかと考えています。

 例えば治療上、本当にうがい薬のみを処方したいと考えた医師は、保険が通らないからという理由で、処方をあきらめるのでしょうか。つまり、うがい薬のみの処方がNGとなれば、もう1つ薬剤をオンすれば、保険で認められるようになるわけですよね。例えば、

【般】カルボシステイン錠250mg 1回1錠(1日3錠)
 1日3回 朝昼夕食後 3日分

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

この記事を読んでいる人におすすめ