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薬局の開設者は薬剤師じゃない方がいい!?

2012/05/15

 皆さんがお勤めの薬局は、「開設者」は薬剤師でしょうか、それとも薬剤師ではないでしょうか。今回は、薬局の開設者は薬剤師であるべきか否かということについて、考えてみたいと思います。

 なぜこんなテーマを持ち出してきたのか、少しご説明します。それは、私が先日参加した集まりでのこと。ある話題の中で、「薬局の開設者は、薬剤師がなるべきではない。薬剤師ではなく、“経営のプロ”が開設者になるべきだ」と主張される方がいらっしゃったのです。

 何を隠そう、私はそれまで、「薬局の開設者は、絶対に薬剤師であるべきだ!」と思っていました。ですので、その意見を聞いた当初は、かなり戸惑ったことを覚えています。しかし、その方が実にスマートに論を展開されるので、思わず「なるほど!」と唸ってしまいました。

 その主張は、大まかにまとめるとこんな感じです。

・今の薬局業務はとても煩雑で、「経営者(=開設者)」と「薬剤師」の役割を一人でこなすには負担が大きい(経営学を専門的に学んだ薬剤師がいない)。
・薬剤師は薬学的な業務に専念して、医療資源を有効に活用すべき。
・将来にわたって薬局という職場が薬剤師の受け皿となるよう、薬剤師が安心して働くことができ、きちんと給与を支払える組織を社会的基盤として整備することが大切。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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