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一般名処方の急増で薬局は大混乱

2012/04/11

 新年度がスタートしました。調剤報酬改定も施行されて10日あまりがたちましたが、この間、皆さんの薬局はどんな様子だったでしょうか。私自身は、一般名で書かれた処方箋が、意外にも(と言ってはいけないかもしれませんが)、たくさん出てきているように感じています。

 ご存じの通り、今改定で医療機関向けの「一般名処方加算」が新設され、医師が一般名処方を行った場合に、処方箋の交付1回につき2点を算定できるようになりました。このことが一般名処方の増加に弾みをつけたのは言うまでもありません。

 正直なところ私は、こんなに一般名処方が増えるのであれば、これまでの「後発医薬品への変更可」とか「変更不可」といったややこしい施策など取らずに、初めから一般名処方を推奨すれば良かったのでは、と思っています。

 とはいえ、2点が加算されるようになった途端に一般名処方への切り替えが進んだのも、ここ数回の診療報酬改定による後発品使用促進策の成果の表れと考えるべきなのかもしれません。その意味では、批判はあるにせよ、今改定の効果には期待したいところです。

 一方で、実際に一般名処方が始まった今、現場では問題点や今後の課題も浮かび上がってきています。今日は、私のブログなどに寄せられたものを含め、いくつかの問題点を挙げてみます。

(1)「一般名処方加算」の限界
 処方箋を発行する医療機関側が影響を受けることではありますが、以下の場合は一般名処方を行っても、一般名処方加算を算定できないとされています。

・先発品が存在しない後発品の一般名を記載した場合
例:メコバラミン(商品名メチコバール)など
・後発品が存在しない先発品の一般名を記載した場合
例:ロスバスタチンカルシウム(商品名クレストール)など

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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