DI Onlineのロゴ画像

後発品の「ブランド名」が消えてゆく

2012/01/18

 先週、DIオンラインのニュースでも取り上げられていましたが、大日本住友製薬のアルマール錠(一般名アロチノロール塩酸塩)の商品名がついに変更されることになりました。

【DIオンライン】アルマール、6月にも商品名変更へ(2012年1月12日)

 経口血糖降下薬のアマリール錠(グリメピリド)と名称が類似していることから、取り違えのリスクが大きく、ヒヤリ・ハットにとどまらず重大な事故も発生していたのは周知の事実。この名称変更によってリスクの一つが取り除かれることは、大きな一歩と評価したいと思います。

 さて、今回のテーマはその話題……ではなく、「もう一つの名称変更」についてです。アルマールの名称変更の影に隠れてしまっていますが、昨年末に日本ジェネリック製薬協会が会員企業に対して、こんな通知を出していたのをご存じでしょうか。

【日本ジェネリック製薬協会】ジェネリック医薬品販売名称の一般的名称への変更について(2011年12月27日)

 これは、いわゆる「ブランド名」で薬価収載されている後発医薬品の商品名を、一般名に変更しましょうというものです(ジェネリックなのにブランド名って言い方も変な感じですが…苦笑)。後発品の商品名の“命名”の仕方に関しては、2005年9月22日の厚生労働省通知により、それ以降に申請されたものについては一般名を基本とした名称とすることとされましたが、それ以前に承認されたものはブランド名のままでもよいとされてきました。

 今回の通知の内容は、大まかにまとめるとこんな感じです。

・各社、薬価収載されているブランド名ジェネリックのうち、品目数で少なくとも毎年10%以上について、販売名称を一般名に変更するための代替新規承認申請を行う。
・申請は2012年1月から開始し、3年にわたって実施する。
・名称変更を行う後発品の選定は、(1)名称類似による取り違えが生じやすいもの(2)ハイリスク薬(3)シェアの高いもの(4)名称変更の要望が多いもの――を優先的に考慮する。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

この記事を読んでいる人におすすめ