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衛生検査技師の免許を取得しました

2011/01/12

 このコラムは、薬剤師の資格をお持ちになっている方が主に読まれていると思います。ですので、薬剤師の資格を取得するには旧4年制の、現在は6年制の薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格することが必要だというのは周知の事実でしょう。

 その薬剤師の資格を持つ人に対して、無試験で付与される資格があることも、多くの方がご存知だと思います。例えば、毒物劇物取扱責任者、食品衛生管理者、麻薬取締官、衛生管理者などがそうです。その中の一つに「衛生検査技師」という資格があります。

 衛生検査技師というと少し耳慣れない印象ですが、こんなことができる資格です。

・微生物学検査
・血清学的検査
・血液学的検査
・病理学的検査
・寄生虫学的検査
・生化学検査

 「臨床検査技師とは何が違うのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、業務内容はかなりの部分で重なっています。違いは、臨床検査技師は診療の補助として、採血と厚生労働省令で定める生理学的検査ができますが、衛生検査技師はそれらができないところです。

 この衛生検査技師ですが、実は今年、2011年3月末をもって、新規の免許交付ができなくなります。ただし、免許を持っていれば、2011年4月以降も衛生検査技師の業務を続けることが可能です。

 さて、薬剤師の仕事内容を考えてみますと、私が勤務する薬局においても、上記のような検査業務は行われていません。病院や製薬メーカーの状況は詳しく知らないのですが、やはり薬剤師が主に検査をしているところは、あまりないのではないかと思います。

 現状では、衛生検査技師の資格を生かす場面もないですし、今すぐ取得しなくても困らない……のですが、お隣(?)の看護師業界では「特定看護師」といった業務拡大の話も出ていますし、薬剤師の将来的な展望も予測できない部分があります。「迷うくらいなら取ってみよう」ということで、私も衛生検査技師の免許を申請してきました。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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