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80代の女性患者が薬局から帰らないわけ

2010/06/01

 ある日のことです。80代のその女性は、お薬を受け取り、会計を済ませた後、何をするでもなくカウンター脇の椅子に腰掛けていました。私が「何かご入用のものがありますか?」と声をかけても、要領を得ない返答だけが返ってきます。しばらくにらみ合い状態(?)が続きましたが、その患者さんが気になりつつも、私は薬歴を戻すためにカウンターを離れました。するとどうでしょう。その時を待っていたかのように、その女性は薬局内にいる女性スタッフに声をかけたのです。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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