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フルイトランの“線”が割線じゃない理由

2010/01/28

フルイトラン錠2mg

 花のような形状やピンク色が特徴的なフルイトラン錠2mg。2009年5月に1mg錠が発売され、半錠に分割した際の自家製剤加算が算定できなくなったのは記憶に新しいところです。

 しかし、長年飲み慣れた患者さんの要望もあってか、それ以降も半錠、あるいは1/4錠の処方が続いている例は少なくないのではないかと思います。ところで、分割する際に重宝するあの錠剤のライン、実は割線ではないということをご存知でしたか。

 使用頻度が高いのは、錠剤の裏面にある大きくくぼんだ2分割のラインですね。表面には4分割のラインもあります。メーカーに問い合わせて聞いたところ、「いずれも割線ではない」との返答が得られました。

 「表面の4分割のラインは花の模様かもしれないけど、少なくとも裏面の2分割のラインは割線ではないか」と食い下がりましたが、それもあっさり「違います」とのお返事。するとフルイトラン錠のあのラインは、単なる模様なのでしょうか??

 答えは添付文書に隠されていました。割線があるほかの錠剤、例えばカルブロック錠の添付文書と見比べていただければ一目瞭然です。並べてお示します。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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