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一人薬剤師の薬局は基準調剤加算が取れない?

2010/01/19

 全国に5万軒以上あると言われる薬局ですが、そのうち一人薬剤師で開局している方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。こんな話をしたのも、実は先日、「一人薬剤師の薬局では基準調剤加算が算定できない」という話を耳にしたからなのです。

 私のいる長野県は関東信越厚生局の管内ですが、実際に関東信越厚生局管内のとある県では、指導官からこうした指導がされているようです。厚生局内の指導内容のマニュアル化が進みつつある中で、長野県でも集団的個別指導の際に、「一人薬剤師の薬局では基準調剤加算が算定できない」という話が出たようです。

 ここで、基準調剤加算を算定できる薬局の条件についておさらいしてみます。

(1)500品目以上の医薬品を備蓄している。
(2)患者ごとに薬剤服用歴管理記録を作成し、調剤の都度、必要事項を記入するとともに、当該記録に基づき、医薬品の服用および保管取扱いの注意に関して必要な指導を行っている。
(3)緊急時などの開局時間外の時間における調剤に対応できる体制が整備されている。常時調剤ができるような、ほかの薬局との連携体制を確保している。
(4)時間外、休日、夜間における調剤応需が可能な、ほかの保険薬局の所在地、名称、および直接連絡が取れる連絡先電話番号などを記載した文書を患者に交付すると共に、同様の事項を薬局の外側の見えやすい場所に掲示している。
(5)在宅訪問薬剤管理指導の届出を行い、在宅患者に対する薬学的管理および指導が可能な体制を整備している。また、薬局の内側および外側の見えやすい場所に、在宅患者訪問薬剤管理指導を行う薬局であることを掲示している。
(6)調剤従事者などの資質の向上を図るための研修を実施している。
(7)薬局内にコンピューターを設置し、インターネットを通じて定期的に医薬品緊急安全性情報、医薬品・医療機器等安全性情報等の医薬品情報の収集を行い、保険薬剤師に周知している。
(8)次に掲げる情報(その薬局において処方された医薬品に関わるものに限る)を随時提供できる体制にある。
・一般名
・剤型
・規格
・内服薬にあっては製剤の特徴(普通・腸溶性・徐放性など)
・緊急安全性情報
・医薬品・医療機器など安全性情報

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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