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薬剤師を「先生」と呼ぶことについて

2009/11/11

 教師はもちろんですが、世間一般で「先生」と呼ばれる職業の人はどれだけいるでしょうか。弁護士、国会議員、医師、小説家……等々、考えればまだ出てくるかもしれません。では、「薬剤師」は「先生」ですか?

 薬局や病院などの職場において、薬剤師同士や職員が薬剤師のことを「先生」と呼ぶケースは結構ありそうです。また、薬剤師会の研修会などで集まった際も、「先生」と呼び合うことは一般的でしょう。

 「先生」と呼ぶことが習慣化している部分もあり、また「郷に入っては郷に従え」のことわざにもあるように、多くの人が「先生」と呼び合っている中、一人だけ「さん」付けで呼ぶのは、かなり勇気のいることでもあります。

 相手を呼ぶ際に「先生」と付けることに対して、直ちに異議を唱えるわけではありません。ただ、職場や薬剤師会といった組織を出た際に、薬剤師同士で「先生」と呼び合うことが、一般の人にどのように映っているのか、ちょっと考えてみてもいいのではないでしょうか。

 例えば、患者さんから「先生」と呼ばれている薬剤師はどのくらいいるでしょうか。もちろん、「先生」と呼ぶ患者さんがいないわけではありませんし、心の底から「先生」と呼ばれている薬剤師もいるでしょう。

 ですが、それはむしろかなり少数派ではないでしょうか。そのような中、薬剤師同士が「先生」と呼び合っていることを、患者さんはどのように見ているでしょうか。もしかすると、大変滑稽な風景に写っているかもしれません。

 少し話は変わりますが、ある診療所の前を通りかかったところ、こんな張り紙がされていたのを目にしました。どこがおかしいか、おわかりいただけるでしょうか。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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