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地域保険の時代がやって来る
(2009.10.13 訂正)

2009/10/07

 民主党がマニフェストに掲げていた「後期高齢者医療制度の廃止」。後期高齢者医療制度を即時撤廃して、2010年4月から老人保健制度を復活させるとも言われていましたが、報道によれば、今年度中の廃止は見送られたようです。

 また、次の保険制度として厚生労働相の長妻さんは、老人保健制度を復活させるのではなく、「新たな形」を検討するよう厚労省の担当者に指示したとのこと。新保険制度が始まるタイミングとしては、おそらく診療・調剤報酬改定と同時ですので、次々回改定の2012年4月からなのでしょう。

 個人単位での保険料設定や保険料の天引きなど、何かと不評だった後期高齢者医療制度。一番の問題点はそのネーミングだったのかもしれません。「後期とは一体どういうことか」「早く死ねということか」といった患者さんの憤りの声を聞いたのも、一度や二度ではありませんでした。

 「新たな保険制度」がどのような形になるのかはまだ見えませんが、民主党のマニフェストには、「被用者保険と国民健康保険を段階的に統合し、将来、地域保険として一元的運用を図る」と書かれています。最終的には、地域ごとに保険を管轄する「地域保険」という形に落ち着くのでしょうか。

 しかし、このような考え方は今回に始まったものではありません。ご存知の方も多いと思いますが、この9月から、全国一律だった協会けんぽの保険料率が都道府県ごとに設定されています。(参考:協会けんぽ「都道府県毎の保険料率への移行について」

 これまで一律8.2%だった保険料率が、都道府県によって8.15~8.26%に変更されました。一覧にするとこんな感じです。

著者プロフィール

熊谷信(薬剤師・ブロガー)
くまがい しん氏 信州大学経済学部を卒業後、自動車ディーラーの職に就くが、「自分で薬局を開きたい」との思いから、社会人入試を経て東邦大学薬学部へ入学。卒業後、くまがい薬局を開局したが、3年4カ月で廃業し、勤務薬剤師に。2014年4月、長野県諏訪市にららくま薬局を開局。

連載の紹介

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」
ららくま薬局(長野県諏訪市)を開設し患者と向き合っている熊谷氏が、日々の業務やニュースから感じ取ったことを現場目線で書きつづります。本人のブログ「薬局のオモテとウラ」も好評連載中です。

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