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緑内障に効く漢方(1)
緑内障の考え方と漢方処方

2020/05/19

 緑内障は、眼圧が上昇し、徐々に視野が狭くなる病気です。進行が遅いため、かなり悪化するまで気づくのは難しいのですが、治療が遅れると失明に至ることもあり、注意が必要です。緑内障の患者数は年齢とともに増加し、日本人では40歳以上の5%が発症するといわれています。中途失明の原因疾患の第1位で、全体の2割以上を占めます。

 眼圧とは眼球内部の圧力のことです。眼球内部には房水という液体が入っており、水晶体などへの栄養補給を担います。この房水の産生が増えすぎたり排出がうまくいかなかったりすると眼圧が高くなります。眼圧が高まると、眼球に接している視神経に障害が起こり、次第に視野が狭くなっていきます。

 眼圧は、ステロイドの副作用で上がることもあります。また眼圧の上昇以外にも、視神経の機能低下や、血液やリンパ液の循環不全、眼球の弾力性異常などによって緑内障を発症することもあります。

 

著者プロフィール

幸井俊高(「薬石花房 幸福薬局」代表)
こういとしたか氏。東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。ジョージ・ワシントン大学経営大学院修了。1998年、中国政府より中医師の認定を受け、日本人として18人目の中医師となる。2006年に「薬石花房 幸福薬局」を開局。『漢方でアレルギー体質を改善する』(講談社)『男のための漢方』(文春新書)など著書多数。

連載の紹介

幸井俊高の「漢方薬 de コンシェルジュ」
東京の老舗高級ホテル「帝国ホテル」内で、完全予約制の漢方薬局を営む幸井氏。入念なカウンセリングを行い、患者一人ひとりに最適な漢方薬を選んでくれる薬局として、好評を博している。これまで多くの患者と接してきた筆者が、疾患・症状ごとに症例を挙げて、漢方薬の選び方と使い分けについて解説する。

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