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顎関節症に効く漢方(1)
顎関節症の考え方と漢方処方

2020/04/08

 顎関節症は、顎(あご)の関節(顎関節)やその周囲に不具合が生じ、顎が動かしにくい、食べ物をかむときに違和感がある、口の開け閉め時に顎でカックンと音がする、顎関節が痛む、口が開けにくい、などの不快な症状が表れる病気です。肩凝り、頭痛、腕や指のしびれ、耳鳴りなどの症状もみられます。

 原因には、歯のかみ合わせの問題や、頬づえや歯ぎしり、くいしばりなどの習慣があるとされており、20~30歳代の女性に多いといわれています。

 西洋医学では、原因と思われる癖や行動の改善を指導した上で、運動療法や物理療法を行ったり、スプリントというマウスピースのような装置を使って治療します。消炎鎮痛薬が用いられることもあります。

 歯のくいしばりや歯ぎしりは、主にストレスによる顎の筋肉の緊張により起こります。漢方では、ストレスに対する感受性を弱めたり、筋肉の緊張を緩めたりすることにより、顎関節症の治療をしています。顎関節症と関係が深いのは五臓の(かん)と(しん)です。

著者プロフィール

幸井俊高(「薬石花房 幸福薬局」代表)
こういとしたか氏。東京大学薬学部卒業。北京中医薬大学卒業。ジョージ・ワシントン大学経営大学院修了。1998年、中国政府より中医師の認定を受け、日本人として18人目の中医師となる。2006年に「薬石花房 幸福薬局」を開局。『漢方でアレルギー体質を改善する』(講談社)『男のための漢方』(文春新書)など著書多数。

連載の紹介

幸井俊高の「漢方薬 de コンシェルジュ」
東京の老舗高級ホテル「帝国ホテル」内で、完全予約制の漢方薬局を営む幸井氏。入念なカウンセリングを行い、患者一人ひとりに最適な漢方薬を選んでくれる薬局として、好評を博している。これまで多くの患者と接してきた筆者が、疾患・症状ごとに症例を挙げて、漢方薬の選び方と使い分けについて解説する。

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