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呼吸困難に対するモルヒネの使い方

2018/03/07
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 呼吸困難の症状を緩和させる薬として、モルヒネが知られている。モルヒネは、「息苦しい」と感じる中枢の感受性の低下と、呼吸数低下による酸素消費量の減少をもたらす。

 呼吸困難と呼吸抑制の区別がつかない方もいるかもしれない。モルヒネの投与は、呼吸数を減少させ呼吸抑制(1分間の呼吸数が10回以下)に至ることがまれにあるため、注意が必要である。呼吸困難は、「はぁーはぁー」といった息苦しさ(呼吸苦)を伴うが、呼吸抑制は苦しさを伴わないことが多い。 呼吸数を減少させる効果を利用するため、頻呼吸の場合、効果が期待できる。一方、重篤な呼吸不全や痰がからむことによる呼吸困難には効果は期待できず、酸素投与の適応になる。また、酸素消費動作による呼吸困難もモルヒネの適応にはならず、酸素投与が推奨される。 各種ガイドラインでは、呼吸困難に対して、モルヒネの全身投与を推奨している1,2)

 しかし、他のオピオイドでの呼吸困難に対する臨床試験は少ない。Charlesら3)の報告では、癌患者20人に対するクロスオーバー試験において、ヒドロモルフォン全身投与(SH)、ヒドロモルフォンネブライザー投与(NH)、生食ネブラ

著者プロフィール

国分秀也(東京薬科大学薬学部薬学実務実習教育センター准教授)こくぶん ひでや氏 1992年東京薬科大学薬学部卒業。同年、北里大学病院薬剤部に入職。薬剤部課長補佐、緩和ケアチーム専任薬剤師などを経て、2017年4月から現職。薬学博士。日本医療薬学会認定がん指導薬剤師。日本緩和医療薬学会評議員、一般社団法人「がんの痛みと症状緩和に関する多施設共同臨床研究会(SCORE-G)」監事などを務める。

連載の紹介

国分秀也の「ゼロから学ぶオピオイド」
ここ数年、新たな成分や剤形のオピオイド鎮痛薬が登場し、癌性疼痛に対する緩和ケアや慢性疼痛の治療に広く用いられるようになってきました。薬剤師として知っておくべきオピオイド鎮痛薬の基本的な使い方や、注意すべき薬物相互作用、薬物動態の特性を考慮した患者指導のポイントなどを解説します。

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